みなさん「熱中症」という言葉は、知っていますよね。
「熱中症」とは暑い環境で生じる健康障害の総称で、死や重度障害になる可能性もあります。
熱中症にはいくつか種類があり
- 「熱痙攣(けいれん)」
- 「熱疲労」
- 「熱射病」
- 「日射病」
があります。
熱中症に関して、さまざまな情報がありますが、どうして熱中症になるのか?
どうすれば防げるのか?
ご説明したいと思います。
Contents
熱中症になる要因
人には体内に熱をこもらせないためのメカニズムがあります。
1.血流
血管の弛緩によって血流を促し、体内の熱を外に逃がす
2.発汗
汗腺の活発化によって汗を流し、体内の熱を外に逃がす
3.筋肉運動
骨格筋の弛緩によって、熱の産生を抑える。
これらの働きが、適切に行われなくなったときに、体内に熱がこもり熱中症の要因となるのです。
では、予防するためにはどうしたらいいのでしょうか。
熱中症予防の方法
まず、最初に思いつくのが、水分を取るです。
それもひとつの手段ではあるのですが・・・
水分補給だけでは、熱中症の予防に関しては、不十分です。
なぜかと言うと、熱中症とは、冒頭でも書きましたが、暑い環境で生じる健康障害の総称です。
簡単に言うと、体内に熱がこもる事によって引き起こされる健康障害なので、水分を取るだけでは不十分です。
では、どうしたらいいのか?
1.血流をよくし、
2.発汗をして汗を蒸発させ、
3.筋肉運動を少なくする
です。
それぞれについて、詳しく説明します。
1.血流をよくする
血流を良くするのに、即効性はなかなかないので、普段から気を付けなければいけません。
代表的なものとしては、適度な運動と食事、生活習慣、服装、水分補給です。
それぞれについてご説明します。
適度な運動
日頃からの適度な運動や睡眠は新陳代謝をあげ、自律神経の乱れを防いだりするので、日頃からストレッチだけでもしておいた方がよいでしょう。
長時間同じ姿勢でいる場合にも、適度にストレッチで、体をほぐし、血流を促しましょう。
生活習慣
喫煙は控え、お酒、利尿効果のある飲み物ではなく補水できるものにしましょう。
服装
服装については、締め付けのあるものはさけましょう。
タイトな革靴も血流を悪くします。
水分補給
水分補給に関しても、日頃から適度に補給するようにしましょう。
発汗
なぜ発汗で体内の熱が放出されるのか?
それは、汗が蒸発するときの気化熱の影響です。
発汗に影響する要因として、水分補給、体調(自律神経)等があり、気化に影響する要因として、服装、湿度、風等があります。
ここで大切なのは、水分補給、体調と服装です。(湿度と風については、後で説明します)
気を付けて欲しいのは、水分補給をする場合は、利尿効果の少ないものにすること。
服装は、通気性が良いものにする。
制汗剤の使用も控えた方が良いかもしれません。
疲れていたりすると、自律神経が乱れ、さまざまな機能不全を起こしやすくなり、発汗にも影響するので、体調管理はしっかりとしましょう。
筋肉運動
筋肉は動くことで熱が生まれるので、筋肉を弛緩、リラックスさせることで、新たな発熱を抑制することができます。
熱中症の症状が感じられたら、運動をやめ、筋肉をリラックスさせることが大切です。
また、日頃からの適度な運動によって、筋肉量を増やし体力を付けておくことも大切です。
湿度と風の影響
高温多湿だと、汗はかきますが、湿度のせいで汗の蒸発が妨げられるため、体内に熱がこもりやすくなります。
また、湿度があると、喉の乾きを感じづらく、水分の補給を疎かにしてしまうことがあります。
しかし、熱は体内に籠っていくので、熱中症になります。
特に、高温多湿の時期、梅雨の時期でもある程度気温が高い日は、注意が必要です!
風がないと、熱がその場にとどまるため、体内に籠りやすくなります。
気温、湿度、風に関しては、外的要因となるので、高温多湿、無風などのときは、初期症状を見逃さないことが大切です。
初期症状
予防するために、様々なことをしてもあくまでも予防であり、なるときはなります。
熱中症の初期症状はどのようなものか?
- 脈拍回数の増加(浅く速く)
- 赤面
- 倦怠感
- 発汗が止まる
- 悪寒(寒気)
- 頭痛
- しびれ(手、足、唇、全身)
- めまい(立ちくらみ)
- 一時的な失神
があげられます。
熱中症になってしまったら
熱中症がある程度進行すると、食欲もなくなってしまうので、水分補給と共に食べれるときにエネルギー補給もしましょう!
運動会などでも、熱中症が話題になります。
学校では、時間割があり、その時間で行動するという概念から、次の休み時間までと頑張ってしまったり、集団心理で自分だけ休むことも、はばかられるため無理をしてしまいます。
やはり、管理者が気を配り、早めの対処が必要です。
1人でも、症状を発見したならば、全員に、対応するようにした方がいいでしょう。
1人に症状が出ると、気持ち的に伝染するからです。
初期症状が見られたらすること
- こもった熱を冷まし、外に逃がす。
- 発汗をして汗を蒸発させ、筋肉運動を少なくする。
例えば、クーラーの効いた屋内や涼しい日陰で休ませ、衣服を緩めて風通しをよくして体を冷やし、適切に水分補給します。
体を冷やすのは、症状に合わせて、首筋、脇の下、股関節などを、氷のうなどを使って冷やすとよいでしょう、また、体を濡らしうちわやタオルなどで扇いで、風を当てるのも効果的です。
環境省から応急処置のチェックと流れが出ていますので、参考にしてください。
まとめ
熱中症についてお伝えしました。
予防するためには、
・日頃からの適度な運動
・体調管理
・水分補給、食事
・服装
・環境管理
が大切です!
すぐにできるのは、きちんと食事をる。こまめに水分補給をする。服装を気を付ける。出来るならば涼しいとこ、風通しの良い所で行動する。
結局は、自分の体調を知ること!
お子さんやお年寄りは、面倒を見ている人は相手の体調を知ること!
が大切です。自己管理はしっかりしましょう。